クロスステッチとの出会いと永遠の未完成作品
みなさんこんにちは。ななこです。
今回はちょっと経過報告はお休みし、クロスステッチとの出会いについて書こうと思います。
それは、今からさかのぼること約20年前、私が小学4,5年生だった頃。
夏休みと冬休みは毎年祖母の家に泊まりに行っていました。
祖母は裁縫などが好きだったようで、色々と作品が置いてありました。
作りかけの作品もあって、その一つにクロスステッチの作品がありました。
はっきりとは覚えていないのですが、黒い布に木馬に乗った子供を刺す作品です。
調べて見たら、多分これじゃないかと思います。
私の中では、完成品はトートバッグになると記憶していたのですが、それは勘違いっぽいです。
祖母が私に見せてくれたときは、1~2割ほどやっていた感じでした。
その時は、「へ~なんか凄いな~」位にしか思わなかった気がします(^^;)
でも、ちょっとやってみたいと思いました。
そしたら、祖母がちょっとやってみる?と言ってくれて、やり方を教えてくれました。
当時の私は、クロスステッチはおろか、縫物もほぼやったことがないレベルでした。
実際にやってみましたが、案の定その頃の私には難し過ぎました。
色数が結構多く、どこに刺すのかを探すだけで超大変だった覚えがあります。
糸の扱いもかなり不慣れで、1針抜き刺しする毎に刺繍糸がからまり大惨事に。
1時間も経たないうちに挫折したような気がします。
今の状態でその頃に戻れるなら、挫折した後も挑戦して完成させると思います。
でも、当時の私にはそんなガッツはありませんでした。
何より、祖母の家には据え置きのゲーム機が数種類置いてあり、家でゲームを著しく制限されていた私には、クロスステッチよりゲームをする方に必死な状態でした(笑)
そんなこんなで、その作品は1度挑戦したっきりで、その後何回か祖母宅へ行ったときも一度もやりませんでした。
…
そして月日が経ち、祖母は私が院生だった頃に亡くなりました。
祖母の死後、しばらくして彼女の自宅は取り壊されたようです。
その取り壊しに私は関わる機会が全くなく、後になってから知りました。
きっと、上記の作品は取り壊しの際に処分されてしまったと思われます。
ネット等で探せば、同じキットは手に入るでしょう。
ですが、私が挫折した「祖母のあの作品」は、もう2度と刺すことは叶わないです。
本記事のタイトル通り、「永遠の未完成作品」となってしまったわけです。
以上が私のクロスステッチとの出会いです。
私が再びクロスステッチに挑戦したのは大学生の時でしたが、この経験がなかったら多分クロスステッチ自体再開していなかったでしょう。
現在は毎日クロスステッチを刺していますが、時々ふとこのことを思い出します。
祖母には本当に良くしてもらって、とても感謝しています。
1時間にも満たない何気ない経験から、大人になってから毎日クロスステッチをするようになるとは、当時は微塵も思っていませんでした。
昔のことを思い出しつつも、作品たちが完成に近づくよう、一歩一歩前に進んでいきたいです。
ではまた